もう一度、I LOVE YOU
「あっあっ、」
口を開けアワアワしてる勝成を見て
同僚は、
「あっ‼拓哉の奥さん。」
誰かが叫んだ。
チガァ───ヾ( `Д´ )ノ───ゥ!!
俺のミクだー‼
拓哉の名が出た時点で拓哉のモノと
思われたく無くて声をあげた。
ホントに独占欲強め‼
皆ザワザワと騒ぎ出した。
「失礼します。¯ ¨̯ ¯」
ミクはそこの全員にひきつつた
笑顔を向けカフェを出た。
『まーったく男って若い子に
目がないんだから。』
ミクが横断歩道を渡り始めると
泡くってはしり来る勝成が見えた。
信号は無常にも赤に変わり
向こうには手を振るミクが見えた。
『ん?ばい、ばい?』
ミクの口パクを見て呟く!
勝成の連絡はブロックされていた。
メールも電話も、ライ〇も繋がら
ない。
当然ちゃあ当然。
💨タイミング悪い‼
ミクの怒りが静まる迄待つしかない
多分今は合ってくれないし
かなり怒ってる‼
しばらくそっとして置こう。
ミクはポッンと一人座っていた。
歯科に休職願いを出し、次の人が
決まり次第休む予定だ。
1年色んな事があり疲れてしまった。
精神的に限界に来ていた。
ボロッボロ・・・ボロ
休職願いを出して1週間、
以外にもミクの代わりは、早く
決まった。
引き継ぎをして終わりだ。
12月の声を聞く頃ミクは
長年務めた黒岩歯科を後にした
やはり去るには辛い所がある。
ミクの手にはトラベルバックが
握られていた。
今度の旅行は成美にも言って無い
少し留守にすると伝えて
合鍵を渡した。
とりあえず、前夫、拓哉と行く
予定で楽しみにしていた
別府温泉に浸かり 1年の苦労を
癒したい。
ミクは迷わず新幹線に飛び乗った。
誰も知ってる人がいない所へ
行こうと決めたていた。
それからクリスマスも近づき勝成も
ソロソロ、ミクも落ち着いた頃
と思った。
付き合い初めのクリスマスは
盛大に祝いたい!
色々計画をねってミクを喜ばす。
あの日会社の皆には彼女とは付き合
えない。
大好きな女はミクだ‼と宣言した。
雅美ちゃんは泣いていた
あの日はノリであんな態度をとって
しまった。
まさか本気だったなんて・・・
会社を辞め、親父の会社に転職
やっと体制を整えた。
これで、ミクに結婚を申し込める。
勝成はミクのマンションへと向かう。
しかし・・・
ミクは留守だった。
この歯科は週休二日制で交代で
休みをとる。
毎週水曜日は、ミクは、休みを
取るのに?
不思議に思った勝成は黒岩歯科へと
ハンドルを切った。
遅い昼休みか、歯科助手の何人かが
外に出てきたのを見た勝成は、走り
寄り
「すみません、ミクさんは
仕事中ですか?」
と尋ねた。
歯科助手の何人かが顔を見合わせ
「あの〜ミクはもう辞めましたよ。」
と返答した。
《《えええ‼》》
「じゃあ今は?何処に?」
「さぁ‼ 聞いてませんよ。」
勝成は自分の顔が青ざめて行くのが
分かった。
歯科助手の元ミク同僚は
不思議な顔をして去っていった。
勝成は・・・
その場に立ち尽くし呆然とした。
「ミクが、俺から離れた?
何も言わずに・・・
誤解したまま‼」
ポテ👣、ポテ👣、ポテ👣
ゆっくりふらつき
車に乗り込んでドスンと、座り込
んだ・・・
背もたれに ダラ~ンと凭れ撃沈‼
〃ハーツ〃
〃ハーツ〃
顔を手で何回も上下してこすった。
何をどうしたらいいのか分から
ない。
考えがまとまらない。
どう・・・しょう。
勝成の頭には成美が💡ピコーン
浮かんだ。
「たしか、たしか、たしか‼」
携帯の電話帳を慌ててスクロール
《《あったー‼ε-´∀`ホッ》》
電話帳から直ぐ成美の番号を、
ポチッPUーPUーPUー
「何だよ‼ 話中かよ。
急いでんだよー‼イライラ」
5分してかけてみた。
ポチッ‼
「おー、勝成‼ じゃんかー」
「いきなり呼び捨てかよ‼」
「なになにー‼
いいじゃん、親戚になるん
だからw」
「あ・・・まあ、そうだな、うん。
そんな事どうでもいいよ、
ミクが居なくなった・・・」
「ああ、ミク?2週間前から
居ないよ
《《はぁー(:(((;゚Д゚)))うそぉぉ》》」
「えーウケる!知らなかったの?
で‼今バタバタしてんの
´д`マヂカョ・・・そりゃ大変だ‼」
「うっ‼」
「ミクはね、勝成が結婚とか、同棲
とか、したがらないから悩んでてね
で‼ ミクと別れるの?」
「まっまさか😱別れ無い‼」
「じやあ、結婚したいの?」
「ああ、勿論その為に準備してたんだ
ミクと住む家も買ったし
会社も親父の跡継ぎとして
移った。
あとはミクに玉のような子供を
産んで貰うだけだ‼」
「そかそかーそうなのかー‼」
「なぁー頼むよ
今から長い付き合いになるだろ‼
俺達親戚になるんだぞ‼」
「あー、はいはい分かった‼
今何処よ?」
「ミクの元職場‼」
「じゃあ行くのキツイな!
又今度でいい?
どーせミク居ないし無駄無駄‼」
「おい、何とかしろよ。」
「ん?ミクんち行く?鍵あるから
あげようか?」
「分かった。
取りにいくよ。」
「待て待て今、私会社だから。
会社まで来い〃〃」
俺は成美の不動産迄車を飛ばした。
そして成美は、鍵を摘みフリフリ
鍵を揺らして、ジロリ‼
「男見せろ‼」
と成美に一喝された!
成美から鍵を受け取った俺は
しばらく行ってないミクの部屋で
ミクを待つ事にした。
1週間分の着替えを持って
何処にいるか分からないミクを
待つ。
鍵を開けると玄関からミクの香り
がした。
柔らかい暖かな香り。
朝珈琲を沸かしパンを焼く!
バターを塗って、ジャムを上から
ぬる。
ガリッ、バリッと言う音が
俺の脳みそを満足させる。
テレビを見ながら時間を気にする。
会社迄40分はかかるから、慌てて
出る。
仕事はキチンとこなしながら
休憩中はスマホを確認。
ミクへの💌
しかしミクからの返信はない。
ブロックされてても
「おはよう☀」
「お昼だね、何食べた?」
「ただいま疲れたよ。」
寝る前は・・・愛してるよ
結婚しょう。
と送る。
そして又朝がく・・・る?
あ・・・シャツ終わった・・・
洗い替えのシャツが終ってる事に
気づいた。
昨日着た洗濯機の中へ放り込んだ
シャツを取りに行こうとした時
何枚か積み上げられたシャツがある。
アレ?洗濯物にアイロン?
アレ?テーブルが綺麗だ?
俺はバッと飛び跳ねて、ミクを探す。
しかしミクはいない?
まさか成美が来てくれてる?
いやいや龍成がそんな事許す
はずが無い。
アイツも俺と同じ独占欲強め‼
そんな事が何日かつづいた。
遂に隠しカメラ取付けた。
ペット監視用と嘘ついて、
パソコンを広げ、隠しカメラの
映像をみる。
ビールを飲みながらコンビニ
弁当を食す。
「ただいまぁ、あーあ‼
勝成散らかし過ぎ‼」
《《ウプッやっぱりミク‼》》
俺は画面に飛びついた。
ベッドのシーツを洗い、掃除機を
かける。俺のシャッをソファーから
とり、クンクン
「フフッ‼ 勝成の匂い。」
俺のシャツを抱きしめてる。
ミクぅ〜❤
テーブルに座り珈琲を飲みながら
スマホを見てフフッと笑った。
ロック解除して、メール見たら又
ロックしてやがったのか?
夕方5時、ミクは又部屋を出て
いく。
「ミク‼ なんで俺が、帰るまで
待って居ないんだ
俺へのイジメか?
人参ぶら下げられた馬状態」
俺は有給を取った。
ミクが来る時間は確実に13:00時
玄関近くのクローゼットに隠れて
待つ‼
「今日は逃がさない‼」
かたい決心は揺るがない‼
「アレッ‼ 今日綺麗だ。」
ミクの独り言が俺を抑えきれない‼
ミクが、寝室に入ったのを
見計らい、飛びついた‼
「ミク‼」
😱⚡️⚡️ひぇぇぇぇぇ
ミクの絶叫が響く。
「コノヤロウ、コノヤロウ」
ヾ≧∪≦*ノ〃キャー
「 ミクミクミク」
ฅ( ̳> ·̫ < ̳ฅ)こちょばゆい。
堪らない〜❤
ハァハァハァハァ
「ミク‼」
それから子作りに発展‼
ハッスルハッスル
ミクは成美の知らせで帰って来た
成美の部屋から、様子見に来ていた
と白状した。
勝成はクタクタになったミクの
臀を叩き
「早く早く着替えて、早く早く」
なんやら一式を抱え勝成は車を出す。
「やだぁボサボサなのに
何処にいくの?」
2人は軽に乗り込んでしゅっぱーつ
「いいって、いいって。
俺に着いてこい!」
着いたのは
「し、市役所〜」
「そう、もう半年は余裕で過ぎて
るだろう。
此処で逃がしたら終わる嫌な気が
する。
もうミクのサインだけ。
書いてくれ。」
「ま、待ってプロポーズより
入籍?」
勝成はポケットから指輪を出し
市役所の真ん中で
《《俺プロポーズしまーす。》》
夕方とは言え外からも興味深々に
人が集まって来た。
「ミク、俺と結婚しろ。
もう待てない!愛してる。」
ザワザワザワザワ
そこにいた誰もが水を飲む、ゴクッ
いや水を打つたように・・・シーン‼
「勝成?」
「ミク、もう今日、妊娠したぞ!
諦めて俺の嫁さんになって下
さい。」
「へ?妊娠?・・・
いくらスピード時代とはいえ・・・
とりあえず、はい。」
ロマンチックでも無く、薔薇の花も
無い‼
だけど沢山の人の暖かい拍手で
湧いた!
\\\\👏🏻👏🏻👐👏👐👏////
おめでとう。
勝成とミクは知らない沢山の人達
から 祝福を受けた。
神聖な教会と迄は行かないが
一生にいっかい?いや2回目の
幸せな時間。
ミクも勝成も、
祝ってくれた皆さんに御礼を込
めて頭を下げた。
幸せになろうミク。
ミクは背の高い勝成を見上げ
可愛らしい勝成殺しの笑みを浮かべ
た。その笑顔にもう、もう、
勝成は、暴れ出したい程興奮した。
ミクはトントン拍子に話が進んで
めでたく32のうちに2度目の
披露宴をした。
入籍の後でトントン拍子と言うのは
ちょっと??・・・ではあるが。
入籍は勝成の事情で早めに妻となった
が、倉敷の名前の家に嫁ぐのは
一人じゃなかった。
入籍はミクが先だが
結婚式は成美が先だった。
親友で幼馴染と同じ倉敷の家に
嫁入するのも成美との縁が
強いのだろう。
披露宴に拓哉は来なかった。
「あの・・・新婦様にお手紙です。」
プランナーさんが一枚の封筒を
差し出した。
名前も書いてない白いレースの
綺麗な封筒だった。
「あ、はいありがとうございます。」
そう言ってウエディンググローブを
右手だけ抜いて封筒をあけた。
懐かしい文字が並んでいた。
「愛するミク、ご結婚おめでとう。
君を傷付け泣かせた罰が
こんな形で、僕に降り掛かって
います。
君のウエディングドレスよく
似合ているよ。
君の隣にいることを放棄したのは
俺なのにやっぱり辛い。
出来る事ならもう一度
君と過ごした1年前にもどりたい
幸せになってくれ
勝成は良い男だ・・・
ミク 君に許されるなら
I love you と伝えたい。
今日は天気も良い
僕は今から海に行くよ
ドライブ日和だからね。
愛してるよ。
もう一度だけ、I LOVE YOU
愛しいミク
ミクは涙が止まらなかった。
元夫は優しい男だった、私にも
そして他の女の子にも・・・
しかし、ミクをボロクソに舐めま
くり笑いモノにした。
許せなかった。
悔しくて、切なくて、苦しくて
ドロドロした気持ちは拭え無い‼
勝成の一番の親友は元夫
復讐するにはちょうどいい。
はじめは、そう思った。
教会から放たれた白いハトを
見上げながら拓哉にさよならをした。
拓哉が何処へ行くかをミクは、
知っている。
今私は倉敷ミク
あなたを愛していたのは
亀嶋ミク・・・別人
そう亀嶋ミクは何処を探しても
もう居ない。
拓哉にコロされた。
浮気と言う刃物でズタズタに・・・
心は血を噴き出し固くなって
息をしなくなった・・・
貴方が先に裏切ったんじゃない
何、被害者はどっち?
勝成によって、再び動き出した心は
命を得た。
青いタキシードに赤いバラの花
を胸に付けた勝成は
ミクが見惚れる程カッコイイ❤
タキシードが青なら
「ミクの白いドレスが映える
だろう。」
そう言ってニッコリ笑う白い歯は
一際目立つ。
もう一度のI LOVE YOUは拓哉の
後悔を押し殺した
静かな叫びだった。
そうミクが
もう一度 I LOVE YOUと言うの
なら相手は勝成 一人
拓哉の手からもぎ取られた
フワフワとした果実は甘くて
芳醇な香りを放ち儚げで
繊細な、毒を持っていた。
一度口にしたら離れられない。
それは・・・
拓哉の気を狂わせる程。
そう今日は晴天
ミクの復習は終わりに近づいて
いる、あんなに愛していたのに
簡単に裏切られる心境って
女にとって本当に怨めしい。
あれから拓哉から毎日のように
復縁希望のメールが来ていた。
来る日も来る日も、絶やす事無く。
毎日毎日、罵りながら幸せを
アピール
勝成にどんな風に愛されたか
どんなに心満たされたか!
そして勝成に溶けて行ったかを
濃厚に、いやらしく伝えた。
そしてミクは拓哉を追い詰めて
行った。
毎日拓哉の為に作った拓哉の好物を
勝成も喜んで食べてくれると
伝えた。
ミクの手料理で勝成を喜ばせ、
勝成の為に作る料理は彼を元気に
する。
全て拓哉の為にしていた事を
今は勝成だけの為にしている事。
一際勝成が身綺麗なのは、会社の
部下達にも羨ましがられている。
それは以前拓哉もそうだった。
一番羨ましがっていたのは勝成だっ
た。
そんな事を思い出す。
それは拓哉にとって耐え難い事
だった。
そして勝成の子供を宿した事で
トドメを刺した。
ようやく拓哉からのメールは
終わった・・・。
拓哉は何処までドライブに
行くのだろう。フフッ
この鯉のぼりの泳ぐ5月の空を
見ながら・・・
傷心した拓哉は
きっと長い暗いドライブになるだ
ろう。
白いバラと赤い薔薇のブーケを投げ
ながら、ザマァ━━━━━━と叫ぶ
花嫁がいた。
浮気は遊びで終わったとしても
傷ついた女心は永遠におわらない。
愛情が強い程、怨み辛みも
恐ろしいくらいに、笑って済ませる
はずはない。ヒャッホウ!!
必ずしっぺ返しは飛んで来る。
それは〇獄の入口へと続く道標・・・
😱
🐞終わり。🐝⋆゜
お知らせです。
別編もうひとつのILoveYou
が、拓哉編です。
こちらが勝成とゴールインになって
いますが・・・
別編は・・お楽しみにしてくださいね。
意味深ですみません。
重なる文章もありますが別物です
興味がある方は是非読んで
ください。
こちらもファン様 先読みに
なっております。
ファンになって頂いて
ヤッパつまんねーとおもわれましたら
ファン取り消しされてください。
ややこしくてすみません。
ファンの皆様、ファン様でなくても
読んで下さる
皆様には感謝して
おります。
ルミン
口を開けアワアワしてる勝成を見て
同僚は、
「あっ‼拓哉の奥さん。」
誰かが叫んだ。
チガァ───ヾ( `Д´ )ノ───ゥ!!
俺のミクだー‼
拓哉の名が出た時点で拓哉のモノと
思われたく無くて声をあげた。
ホントに独占欲強め‼
皆ザワザワと騒ぎ出した。
「失礼します。¯ ¨̯ ¯」
ミクはそこの全員にひきつつた
笑顔を向けカフェを出た。
『まーったく男って若い子に
目がないんだから。』
ミクが横断歩道を渡り始めると
泡くってはしり来る勝成が見えた。
信号は無常にも赤に変わり
向こうには手を振るミクが見えた。
『ん?ばい、ばい?』
ミクの口パクを見て呟く!
勝成の連絡はブロックされていた。
メールも電話も、ライ〇も繋がら
ない。
当然ちゃあ当然。
💨タイミング悪い‼
ミクの怒りが静まる迄待つしかない
多分今は合ってくれないし
かなり怒ってる‼
しばらくそっとして置こう。
ミクはポッンと一人座っていた。
歯科に休職願いを出し、次の人が
決まり次第休む予定だ。
1年色んな事があり疲れてしまった。
精神的に限界に来ていた。
ボロッボロ・・・ボロ
休職願いを出して1週間、
以外にもミクの代わりは、早く
決まった。
引き継ぎをして終わりだ。
12月の声を聞く頃ミクは
長年務めた黒岩歯科を後にした
やはり去るには辛い所がある。
ミクの手にはトラベルバックが
握られていた。
今度の旅行は成美にも言って無い
少し留守にすると伝えて
合鍵を渡した。
とりあえず、前夫、拓哉と行く
予定で楽しみにしていた
別府温泉に浸かり 1年の苦労を
癒したい。
ミクは迷わず新幹線に飛び乗った。
誰も知ってる人がいない所へ
行こうと決めたていた。
それからクリスマスも近づき勝成も
ソロソロ、ミクも落ち着いた頃
と思った。
付き合い初めのクリスマスは
盛大に祝いたい!
色々計画をねってミクを喜ばす。
あの日会社の皆には彼女とは付き合
えない。
大好きな女はミクだ‼と宣言した。
雅美ちゃんは泣いていた
あの日はノリであんな態度をとって
しまった。
まさか本気だったなんて・・・
会社を辞め、親父の会社に転職
やっと体制を整えた。
これで、ミクに結婚を申し込める。
勝成はミクのマンションへと向かう。
しかし・・・
ミクは留守だった。
この歯科は週休二日制で交代で
休みをとる。
毎週水曜日は、ミクは、休みを
取るのに?
不思議に思った勝成は黒岩歯科へと
ハンドルを切った。
遅い昼休みか、歯科助手の何人かが
外に出てきたのを見た勝成は、走り
寄り
「すみません、ミクさんは
仕事中ですか?」
と尋ねた。
歯科助手の何人かが顔を見合わせ
「あの〜ミクはもう辞めましたよ。」
と返答した。
《《えええ‼》》
「じゃあ今は?何処に?」
「さぁ‼ 聞いてませんよ。」
勝成は自分の顔が青ざめて行くのが
分かった。
歯科助手の元ミク同僚は
不思議な顔をして去っていった。
勝成は・・・
その場に立ち尽くし呆然とした。
「ミクが、俺から離れた?
何も言わずに・・・
誤解したまま‼」
ポテ👣、ポテ👣、ポテ👣
ゆっくりふらつき
車に乗り込んでドスンと、座り込
んだ・・・
背もたれに ダラ~ンと凭れ撃沈‼
〃ハーツ〃
〃ハーツ〃
顔を手で何回も上下してこすった。
何をどうしたらいいのか分から
ない。
考えがまとまらない。
どう・・・しょう。
勝成の頭には成美が💡ピコーン
浮かんだ。
「たしか、たしか、たしか‼」
携帯の電話帳を慌ててスクロール
《《あったー‼ε-´∀`ホッ》》
電話帳から直ぐ成美の番号を、
ポチッPUーPUーPUー
「何だよ‼ 話中かよ。
急いでんだよー‼イライラ」
5分してかけてみた。
ポチッ‼
「おー、勝成‼ じゃんかー」
「いきなり呼び捨てかよ‼」
「なになにー‼
いいじゃん、親戚になるん
だからw」
「あ・・・まあ、そうだな、うん。
そんな事どうでもいいよ、
ミクが居なくなった・・・」
「ああ、ミク?2週間前から
居ないよ
《《はぁー(:(((;゚Д゚)))うそぉぉ》》」
「えーウケる!知らなかったの?
で‼今バタバタしてんの
´д`マヂカョ・・・そりゃ大変だ‼」
「うっ‼」
「ミクはね、勝成が結婚とか、同棲
とか、したがらないから悩んでてね
で‼ ミクと別れるの?」
「まっまさか😱別れ無い‼」
「じやあ、結婚したいの?」
「ああ、勿論その為に準備してたんだ
ミクと住む家も買ったし
会社も親父の跡継ぎとして
移った。
あとはミクに玉のような子供を
産んで貰うだけだ‼」
「そかそかーそうなのかー‼」
「なぁー頼むよ
今から長い付き合いになるだろ‼
俺達親戚になるんだぞ‼」
「あー、はいはい分かった‼
今何処よ?」
「ミクの元職場‼」
「じゃあ行くのキツイな!
又今度でいい?
どーせミク居ないし無駄無駄‼」
「おい、何とかしろよ。」
「ん?ミクんち行く?鍵あるから
あげようか?」
「分かった。
取りにいくよ。」
「待て待て今、私会社だから。
会社まで来い〃〃」
俺は成美の不動産迄車を飛ばした。
そして成美は、鍵を摘みフリフリ
鍵を揺らして、ジロリ‼
「男見せろ‼」
と成美に一喝された!
成美から鍵を受け取った俺は
しばらく行ってないミクの部屋で
ミクを待つ事にした。
1週間分の着替えを持って
何処にいるか分からないミクを
待つ。
鍵を開けると玄関からミクの香り
がした。
柔らかい暖かな香り。
朝珈琲を沸かしパンを焼く!
バターを塗って、ジャムを上から
ぬる。
ガリッ、バリッと言う音が
俺の脳みそを満足させる。
テレビを見ながら時間を気にする。
会社迄40分はかかるから、慌てて
出る。
仕事はキチンとこなしながら
休憩中はスマホを確認。
ミクへの💌
しかしミクからの返信はない。
ブロックされてても
「おはよう☀」
「お昼だね、何食べた?」
「ただいま疲れたよ。」
寝る前は・・・愛してるよ
結婚しょう。
と送る。
そして又朝がく・・・る?
あ・・・シャツ終わった・・・
洗い替えのシャツが終ってる事に
気づいた。
昨日着た洗濯機の中へ放り込んだ
シャツを取りに行こうとした時
何枚か積み上げられたシャツがある。
アレ?洗濯物にアイロン?
アレ?テーブルが綺麗だ?
俺はバッと飛び跳ねて、ミクを探す。
しかしミクはいない?
まさか成美が来てくれてる?
いやいや龍成がそんな事許す
はずが無い。
アイツも俺と同じ独占欲強め‼
そんな事が何日かつづいた。
遂に隠しカメラ取付けた。
ペット監視用と嘘ついて、
パソコンを広げ、隠しカメラの
映像をみる。
ビールを飲みながらコンビニ
弁当を食す。
「ただいまぁ、あーあ‼
勝成散らかし過ぎ‼」
《《ウプッやっぱりミク‼》》
俺は画面に飛びついた。
ベッドのシーツを洗い、掃除機を
かける。俺のシャッをソファーから
とり、クンクン
「フフッ‼ 勝成の匂い。」
俺のシャツを抱きしめてる。
ミクぅ〜❤
テーブルに座り珈琲を飲みながら
スマホを見てフフッと笑った。
ロック解除して、メール見たら又
ロックしてやがったのか?
夕方5時、ミクは又部屋を出て
いく。
「ミク‼ なんで俺が、帰るまで
待って居ないんだ
俺へのイジメか?
人参ぶら下げられた馬状態」
俺は有給を取った。
ミクが来る時間は確実に13:00時
玄関近くのクローゼットに隠れて
待つ‼
「今日は逃がさない‼」
かたい決心は揺るがない‼
「アレッ‼ 今日綺麗だ。」
ミクの独り言が俺を抑えきれない‼
ミクが、寝室に入ったのを
見計らい、飛びついた‼
「ミク‼」
😱⚡️⚡️ひぇぇぇぇぇ
ミクの絶叫が響く。
「コノヤロウ、コノヤロウ」
ヾ≧∪≦*ノ〃キャー
「 ミクミクミク」
ฅ( ̳> ·̫ < ̳ฅ)こちょばゆい。
堪らない〜❤
ハァハァハァハァ
「ミク‼」
それから子作りに発展‼
ハッスルハッスル
ミクは成美の知らせで帰って来た
成美の部屋から、様子見に来ていた
と白状した。
勝成はクタクタになったミクの
臀を叩き
「早く早く着替えて、早く早く」
なんやら一式を抱え勝成は車を出す。
「やだぁボサボサなのに
何処にいくの?」
2人は軽に乗り込んでしゅっぱーつ
「いいって、いいって。
俺に着いてこい!」
着いたのは
「し、市役所〜」
「そう、もう半年は余裕で過ぎて
るだろう。
此処で逃がしたら終わる嫌な気が
する。
もうミクのサインだけ。
書いてくれ。」
「ま、待ってプロポーズより
入籍?」
勝成はポケットから指輪を出し
市役所の真ん中で
《《俺プロポーズしまーす。》》
夕方とは言え外からも興味深々に
人が集まって来た。
「ミク、俺と結婚しろ。
もう待てない!愛してる。」
ザワザワザワザワ
そこにいた誰もが水を飲む、ゴクッ
いや水を打つたように・・・シーン‼
「勝成?」
「ミク、もう今日、妊娠したぞ!
諦めて俺の嫁さんになって下
さい。」
「へ?妊娠?・・・
いくらスピード時代とはいえ・・・
とりあえず、はい。」
ロマンチックでも無く、薔薇の花も
無い‼
だけど沢山の人の暖かい拍手で
湧いた!
\\\\👏🏻👏🏻👐👏👐👏////
おめでとう。
勝成とミクは知らない沢山の人達
から 祝福を受けた。
神聖な教会と迄は行かないが
一生にいっかい?いや2回目の
幸せな時間。
ミクも勝成も、
祝ってくれた皆さんに御礼を込
めて頭を下げた。
幸せになろうミク。
ミクは背の高い勝成を見上げ
可愛らしい勝成殺しの笑みを浮かべ
た。その笑顔にもう、もう、
勝成は、暴れ出したい程興奮した。
ミクはトントン拍子に話が進んで
めでたく32のうちに2度目の
披露宴をした。
入籍の後でトントン拍子と言うのは
ちょっと??・・・ではあるが。
入籍は勝成の事情で早めに妻となった
が、倉敷の名前の家に嫁ぐのは
一人じゃなかった。
入籍はミクが先だが
結婚式は成美が先だった。
親友で幼馴染と同じ倉敷の家に
嫁入するのも成美との縁が
強いのだろう。
披露宴に拓哉は来なかった。
「あの・・・新婦様にお手紙です。」
プランナーさんが一枚の封筒を
差し出した。
名前も書いてない白いレースの
綺麗な封筒だった。
「あ、はいありがとうございます。」
そう言ってウエディンググローブを
右手だけ抜いて封筒をあけた。
懐かしい文字が並んでいた。
「愛するミク、ご結婚おめでとう。
君を傷付け泣かせた罰が
こんな形で、僕に降り掛かって
います。
君のウエディングドレスよく
似合ているよ。
君の隣にいることを放棄したのは
俺なのにやっぱり辛い。
出来る事ならもう一度
君と過ごした1年前にもどりたい
幸せになってくれ
勝成は良い男だ・・・
ミク 君に許されるなら
I love you と伝えたい。
今日は天気も良い
僕は今から海に行くよ
ドライブ日和だからね。
愛してるよ。
もう一度だけ、I LOVE YOU
愛しいミク
ミクは涙が止まらなかった。
元夫は優しい男だった、私にも
そして他の女の子にも・・・
しかし、ミクをボロクソに舐めま
くり笑いモノにした。
許せなかった。
悔しくて、切なくて、苦しくて
ドロドロした気持ちは拭え無い‼
勝成の一番の親友は元夫
復讐するにはちょうどいい。
はじめは、そう思った。
教会から放たれた白いハトを
見上げながら拓哉にさよならをした。
拓哉が何処へ行くかをミクは、
知っている。
今私は倉敷ミク
あなたを愛していたのは
亀嶋ミク・・・別人
そう亀嶋ミクは何処を探しても
もう居ない。
拓哉にコロされた。
浮気と言う刃物でズタズタに・・・
心は血を噴き出し固くなって
息をしなくなった・・・
貴方が先に裏切ったんじゃない
何、被害者はどっち?
勝成によって、再び動き出した心は
命を得た。
青いタキシードに赤いバラの花
を胸に付けた勝成は
ミクが見惚れる程カッコイイ❤
タキシードが青なら
「ミクの白いドレスが映える
だろう。」
そう言ってニッコリ笑う白い歯は
一際目立つ。
もう一度のI LOVE YOUは拓哉の
後悔を押し殺した
静かな叫びだった。
そうミクが
もう一度 I LOVE YOUと言うの
なら相手は勝成 一人
拓哉の手からもぎ取られた
フワフワとした果実は甘くて
芳醇な香りを放ち儚げで
繊細な、毒を持っていた。
一度口にしたら離れられない。
それは・・・
拓哉の気を狂わせる程。
そう今日は晴天
ミクの復習は終わりに近づいて
いる、あんなに愛していたのに
簡単に裏切られる心境って
女にとって本当に怨めしい。
あれから拓哉から毎日のように
復縁希望のメールが来ていた。
来る日も来る日も、絶やす事無く。
毎日毎日、罵りながら幸せを
アピール
勝成にどんな風に愛されたか
どんなに心満たされたか!
そして勝成に溶けて行ったかを
濃厚に、いやらしく伝えた。
そしてミクは拓哉を追い詰めて
行った。
毎日拓哉の為に作った拓哉の好物を
勝成も喜んで食べてくれると
伝えた。
ミクの手料理で勝成を喜ばせ、
勝成の為に作る料理は彼を元気に
する。
全て拓哉の為にしていた事を
今は勝成だけの為にしている事。
一際勝成が身綺麗なのは、会社の
部下達にも羨ましがられている。
それは以前拓哉もそうだった。
一番羨ましがっていたのは勝成だっ
た。
そんな事を思い出す。
それは拓哉にとって耐え難い事
だった。
そして勝成の子供を宿した事で
トドメを刺した。
ようやく拓哉からのメールは
終わった・・・。
拓哉は何処までドライブに
行くのだろう。フフッ
この鯉のぼりの泳ぐ5月の空を
見ながら・・・
傷心した拓哉は
きっと長い暗いドライブになるだ
ろう。
白いバラと赤い薔薇のブーケを投げ
ながら、ザマァ━━━━━━と叫ぶ
花嫁がいた。
浮気は遊びで終わったとしても
傷ついた女心は永遠におわらない。
愛情が強い程、怨み辛みも
恐ろしいくらいに、笑って済ませる
はずはない。ヒャッホウ!!
必ずしっぺ返しは飛んで来る。
それは〇獄の入口へと続く道標・・・
😱
🐞終わり。🐝⋆゜
お知らせです。
別編もうひとつのILoveYou
が、拓哉編です。
こちらが勝成とゴールインになって
いますが・・・
別編は・・お楽しみにしてくださいね。
意味深ですみません。
重なる文章もありますが別物です
興味がある方は是非読んで
ください。
こちらもファン様 先読みに
なっております。
ファンになって頂いて
ヤッパつまんねーとおもわれましたら
ファン取り消しされてください。
ややこしくてすみません。
ファンの皆様、ファン様でなくても
読んで下さる
皆様には感謝して
おります。
ルミン