ずっと前から両想い
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一か月経つ頃にはもう、お互いに話せる仲になっていた。
冗談を言ったりからかわれたり、会話の内容がどんなに幼稚でも喋ることが幸せで。
あんなに悩んでいた部活動も始まってしまえば時が経つのは一瞬で、すぐに姿を消してしまう人もいたけど女の子は同学年で十人は残っていた。
「ねえ、そういえば由真って大原君と付き合ってるんだって?」
頬を赤らめる由真はとても可愛らしく、微笑ましい。
入学式から三か月も過ぎたのか。
最近、恋愛話が増えてきたのは皆の心に余裕が出来たからだろう。
だからと言って、尋問のように話を聞かれたりネタにされたりするのは嫌だな。
「もうこの際さ…皆で好きな人、暴露しない?」
グイグイ由真に質問していた沙央梨が爆弾のような一言を発し、一同が一時停止した。
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