ずっと前から両想い
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乗せられて「秘密ね」と言って伝える子もいれば、私のように断固拒否する子もいた。
その日の帰路は、いつもより自転車を漕ぐ速度が速かったと思う。
同じ部活の子に少なくとも今日の時点ではライバルがいない事に安堵したから。
「なんか今日の部活張り切ってたけど良い事でもあったの?」
夕飯を食べながら嬉しそうに姉の誉が私に聞く。
「…別に。それより、学校で会った時に大声で手を振るの目立つからやめてよね。」