ずっと前から両想い

***



乗せられて「秘密ね」と言って伝える子もいれば、私のように断固拒否する子もいた。

その日の帰路は、いつもより自転車を漕ぐ速度が速かったと思う。

同じ部活の子に少なくとも今日の時点ではライバルがいない事に安堵したから。

「なんか今日の部活張り切ってたけど良い事でもあったの?」

夕飯を食べながら嬉しそうに姉の(ほまれ)が私に聞く。

「…別に。それより、学校で会った時に大声で手を振るの目立つからやめてよね。」



< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

満月は密やかに
天神/著

総文字数/6,250

恋愛(キケン・ダーク)11ページ

表紙を見る
約束と契約
天神/著

総文字数/1,123

恋愛(純愛)4ページ

表紙を見る
曇天はいつか晴れ渡る
天神/著

総文字数/1,460

恋愛(純愛)5ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop