Re:unknown
  




___ずっと、運命の人を探していた。







「 舞衣ー? 今日どこ行く? 」



「 んー、そういえば新しいカフェ出来たらしいね〜 」



「 じゃあそこで決ーまりっ! 」







高校に上がってからもう2ヶ月が経つ。



部活にも入らず、放課後は友達と遊び歩く毎日。



" 運命の人 "なんて、いない。
そんなコトは分かってる。





でも。





今でも思い出すのは、小1の時に貰った
甘い甘い、あの飲み物の味。







「 舞衣ってさ〜ほんっとミルクティー好きだよね 」







お目当てのカフェに着いてソファ席に座るなり、
友達が私に言った。



夕焼けの光が、窓際に飾ってあった花びんの水に反射してキラキラと光る。






「 うん、大好き 」







あれは、忘れもしない小学生の時の出来事。





近所の男の子たちからいじめられていて泣いていた私。



仲間はずれにさせられたり、石を投げられたり。
それはもう酷いことをされていたなあ、って思う。





___でも、そんなある日。







『 だめだよ!そんなことしちゃ! 』







急に私の前に現れた、正義のヒーロー。




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