未明の三日月 ~その後
お風呂上りに 胸のマサーッジをすると、少しお乳が滲む。
「佳宏、おっぱいが出た。」
美咲は涙汲んで佳宏に言う。
「嘘。見たいよ。美咲、見せて。」
佳宏は 嬉しそうに美咲の肩を抱く。
美咲は 胸を開いて 佳宏の前で マッサージをした。
「ああ。本当だ。お乳が出ている。」
佳宏は驚いた声で言い、美咲を抱き締めた。
「すごいね。美咲、もうママになっているんだね。」
佳宏に言われて、美咲は 号泣してしまう。
「怖いよ、佳宏。私、怖い。」
泣きながら美咲は言う。
「大丈夫。怖くないよ。美咲、泣いていると 赤ちゃんに笑われるよ。」
佳宏は、泣きじゃくる美咲の背中を、優しく撫でてくれる。