未明の三日月 ～その後

詩帆が　２才になった５日後　美咲は　元気な男の子を産んだ。


美咲が入院中　詩帆は　美咲の母が　面倒をみていた。

予定日の数日前に来た母に　詩帆は　すっかり懐いていた。
　

「美咲　男の子だよ。可愛いよ。」


今回も　美咲に付添った佳宏は　美咲の胸の上で　泣く赤ちゃんに　手を添える。
　

「うん。ありがとう。」

生まれたばかりなのに　額の辺りが　男の子らしい赤ちゃん。

美咲は　笑顔で佳宏に頷いた。