未明の三日月 ~その後
詩帆は おしゃまな しっかり者。
幸輝は わんぱくな 甘えん坊。
2才違いの二人は 仲の良い友達で、良きライバルだった。
子供が 二人になったことで、家族が完成したと 美咲は思う。
自分が 何のために 仕事をしているのか。
そして 忙しい中 毎日家事をするのか。
詩帆と幸輝がいるから。
二人を 豊かに育てる為だから 佳宏と美咲は努力できる。
家族の幸せ以上のものは 何もないから。
家族が完成したから マンションを購入できた。
将来の 家庭設計ができるから。
詩帆はその年 小学校に入学した。
幸輝は2年後。
二人が これから進学していく為に 学費を貯めていくこと。
勉強に追われる前に 沢山家族で思い出を作ること。
佳宏も美咲も 自分が仕事をする意味を 生きがいに変えられる。
子供達の成長が 二人を喜ばせるから。
詩帆が歩いた時。
幸輝がママと言った時。
詩帆が縄跳びを飛べた時。
幸輝が自転車に乗れた時。
佳宏と美咲は、子供達の成長を 手を取って喜んだ。