自分らしさ。
第5章 彼女の秘密



ある日。


「えりちゃん! 一緒にコンビニ行こ!」



悠ちゃんが、お昼ご飯を買いに行きたい、と言う。


通信制のこの学校は出入り自由のため、外出も許可されている。




私は心の中でため息を吐きながら、

「いいよ」

と、勉強していた手を止め、席を立ち上がる。


< 27 / 39 >

この作品をシェア

pagetop