自分らしさ。



「あー、涼しい」


思わずこぼれた悠ちゃんの言葉に、私は反応する。



「やっぱり暑かったんじゃん」

「バレたー?」



笑いながらドリンクコーナーへ歩く悠ちゃんの後ろをついていく私。



「長袖でいなきゃいけない理由でもあるの?」



私の言葉が聞こえたのか、聞こえていなかったのか分からなかった。




ただ、悠ちゃんの顔が少しだけ曇った気がする。



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