【完】淡い雪 キミと僕と

「あなたがわたしを選んでくれたのは、とても嬉しい。きっとあなたとずっと一緒にいたらムカつく事も多々あるでしょうけれど、わたしは幸せだとは思うから、
けれど、わたしも出来る事ならばあなたの力になりたいの。生活は勿論だけど、仕事の面においても、それを夢かぐらに泊まって常々感じたわ。
わたしはホテル業界の事は何も知らないけれど、きっとホテルのフロントならば出来ると思う。
だからいつか、あなたと結婚してもあなたの会社のフロントで働きたいと思うわ…」

「そうか、美麗ならば今すぐにでもOKだがな」

「だからいつかって話ッ!」

「では、アンタには破格の給料をやろう」

「もぉーッそういうのいらないッ!職権乱用は止めなさいよ!」

「寧ろ美麗には俺の秘書にでもなって欲しいがな。そうしたら仕事中でも家にいてもずっとべったりとアンタといれる」


…それは中々に魅力的だわ。 

けれどわたしにはきっと秘書なんて出来やしないだろう。

四六時中べったりくっついてたら、それはそれで仕事になんかなんなそうだし。


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