【完】淡い雪 キミと僕と
大体の女は俺の正体を知れば、尻尾を振って喜ぶものだが
何故かC級ランクの女にまで小馬鹿にされている気分になったものだ。
しかしこいつもお金に目が眩んだ上で自分の身体を売り渡す所詮は娼婦のようなもの。汚らわしく生きる価値などないに値するような女。
鞄の中から100万の札束を取り出し、それをベッドへばら撒いた。
さぁ、下々の人間よ、金の前にひれ伏せ。 が、彼女は思ってもみない行動を取った。
「あの、プレイをするのならシャワーを!!!!!」
「うるせぇな!
お前らなんて金出せば何でもするんだろ?!」
「デリヘルはあくまでも口と手でのサービスのみになっているので!!!!!」
「金で身体を売るような下衆な女が
生意気な事言ってんじゃねぇよ。
金ならいくらでもやるから言う事聞いてればいいんだよ。商売女は」
最低な言葉だと思う。
自分ながら、人間性を疑う。
生きる価値のない人間とは、身体を売る彼女だったか、それともその金の力でどうにでもなると言った浅はかな考えを持っていた俺の方だったか。
金に物を言わせて無理やり行為を行おうとした俺に対し、さっきまでへらへらと愛想笑いをしていた琴子の眼の色が変わり
そして、力いっぱい俺の股間を蹴り上げた。
一瞬頭が真っ白になってしまうほどの強烈な激痛が体全体を駆け巡る。