純白の華は闇色に染まる

みんなが明香を見ている間

明香は私に笑いかけた

汚れた華を見下すように。

だから私は睨む。

でも、それは

後悔へと変わった。

ガラガラッ

教室のドアが開いた瞬間に

明香は泣いた。

「み、みんなぁ、
 になちゃんが私を睨んでくるの」

その一言でまた冷たい目は
< 16 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop