純白の華は闇色に染まる


あぁ、やっぱり

私はどこにいてもいらないんだ

だめなんだ

私は帰ろうと思い

クルリと方向転換して歩き出す

すると

彼に手を掴まれた

見上げれば彼の真っ直ぐな瞳が

私を見つめていた

まるで、大丈夫だとでも言うように

その瞳はいつになく優しかった
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