腕まくりしたアナタ
「あ!海里さんだ!おはようございま〜す!」
自分のクラスを確認し終えた陽香が私の所へ戻ってきた。
「お、陽香ちゃん。おはよう、相変わらず元気だね〜。」
「えへへ〜。あ!美愛、クラスどこだった!?私は特進コースのC組!」
「私は特進コースのA組だよ。」
「ええ!そっか〜…寂しいね。」
(陽香と離れちゃった…)
友達もそこまで多くない私にとって、陽香はとても大切な親友。いざ離れるとなるととても寂しい。
「でも、お昼一緒に食べれるから!」
「そうだね。」
陽香と2人で顔を見合わせて微笑みあった。
「海里さん!美愛のこと頼みますよ?」
陽香は海里さんに向けて、肘でつっつきながら言っていた。
「もちろん、任せなさい!」
彼も陽香に向けてグッとサインを送る。