腕まくりしたアナタ


男子バスケ部も仲は良いのだが、やっぱり女子にしか話せないし、合宿とかやると、必然とまどかと同部屋になるので、自然と仲は深まるのだ。






「美愛は、今日キャプテンと?」






「うん。なんか、家で1回着替えてから駅で待ち合わせねって言われたの。」







「そうなの!?なんだろうね、ワクワクするね!」







他にも部活の話をしていたら、あっという間にチャイムが鳴り、皆前を向いて座った。






同時に、教室のドアが開き、担任であろう先生が入ってきた。






(あれ、もしかして…)







教卓に立ち、話し始めた先生は、部活の顧問である木内 圭吾|《きうち けいご》先生だった。







「はい、静かに。…今日から2年間、このクラスの担任になる木内だ。皆が2年間、楽しく充実した学生生活が送れるよう、先生もしっかりサポートするからな!よろしく!」






先生の挨拶が終わると同時に、クラス中が拍手をした。






拍手の中には、「え!木内先生だよ!?やった!」「かっこいい〜!」という女子の声もあれば、「よっしゃ。木内とか最高じゃね?」という男子の声もあった。







この学校で1番かっこよくて、評判の良い先生が担任なら、そりゃあこうもなる。







…私とまどかは、クラスでも部活でも同じなので、そこまで嬉しいとは思わないが(笑)






< 9 / 21 >

この作品をシェア

pagetop