【女の事件】とし子の悲劇・2~ソドムの花嫁
第27話
その頃であった。
アタシは、空いている時間を利用してダンナの家へ行って、残っているアタシの着替えとメイク道具を取り出した。
早いうちにダンナと離婚をしなければ、…
ここ数日の間、じゅんきとあいこちゃんの周辺で怪事件が多発していた。
アタシにも、魔の手が及ぶかもしれない…
そう思っていたので、アタシの気持ちは焦っていた。
それから2時間後、アタシは赤茶色のバッグと着替えとメイク道具がぎっしりと詰まった紙袋を持って、ことでん羽間駅から電車に乗って高松市内へ逃げ込んだ。
武方さんは…
一体何を考えているのかしら…
何がお父さんは、アタシの花嫁姿が見たいなのよ…
許さない!!
アタシの中に蓄積されていた怒りは、大爆発を起こす一歩手前になった。
それから2ヶ月後の8月10日頃のことであった。
アタシは、高松市内のデリヘル店とローソンの掛け持ちバイトの日々を送っていた。
この2ヶ月の間、目だった動きはなかったので、今度こそはおだやかに過ごせると思っていたけど、またゴタゴタが発生した。
この日アタシは、夜通しでデリヘル店のお仕事をしていたので、ひどく疲れていた。
ところ変わって、宮脇町のマンスリーマンションにて…
アタシは、下着姿で朝寝をしていた。
(ピンポーン…ピンポーン…)
玄関のベルが鳴ったので、アタシはベビーピンクのブラジャー・ひもショーツの上から白のブラウスを着て、玄関のドアを開けた。
(ガチャッ…)
この時、あいこちゃんがアタシの元に会いに来た。
「やだ、あいこちゃんじゃない…一体どうしたのよ?」
「とし子さん、今日はとし子さんにお話ししたいことがあるので、ここへ来ました。」
あいこちゃんは、泣きそうな表情でアタシに言うたので、アタシは部屋の中にあいこちゃんを入れた。
アタシが暮らしている部屋の中にて…
あいこちゃんは、アタシに泣きそうな表情で妊娠していたことを打ち明けた。
「妊娠…それ、本当のことなの!?」
「うん。」
「あいこちゃんのお母さまは、あいこちゃんが妊娠をしていたことを知っているのかな?」
「うん。」
「胎内の赤ちゃんの父親は、誰か分かっているの?」
「うん。」
「もしかして…」
「その…もしかしてよ…」
「まさか、家に侵入してきたレイプ魔の子どもなのね。」
「言わなくてもわかるでしょ!!」
「それで、どうするのよ?」
「どうするって…」
あいこちゃんは、アタシに抱きついてくすんくすんと泣いた。
「あいこちゃん。」
「アタシね…中絶したいの…レイプ魔の子どもなんか、生めない…」
「中絶…」
「だけど…おかーさんはお見合いの相手を探してあげると言うて、赤ちゃん産みなさいと言うだけなの…」
「だから中絶できないのね。」
「とし子さん…アタシ、どうすればいいのか分からない…アタシをレイプした男の正体が分からない…アタシは心身ともにズタズタに傷ついているのに、結婚なんかできない!!くすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
今の気持ちを全て伝えたあいこちゃんは、アタシの乳房(むね)の中で激しい声で泣きじゃくった。
アタシは、泣いているあいこちゃんを抱きしめるより他はなかった。
アタシは、空いている時間を利用してダンナの家へ行って、残っているアタシの着替えとメイク道具を取り出した。
早いうちにダンナと離婚をしなければ、…
ここ数日の間、じゅんきとあいこちゃんの周辺で怪事件が多発していた。
アタシにも、魔の手が及ぶかもしれない…
そう思っていたので、アタシの気持ちは焦っていた。
それから2時間後、アタシは赤茶色のバッグと着替えとメイク道具がぎっしりと詰まった紙袋を持って、ことでん羽間駅から電車に乗って高松市内へ逃げ込んだ。
武方さんは…
一体何を考えているのかしら…
何がお父さんは、アタシの花嫁姿が見たいなのよ…
許さない!!
アタシの中に蓄積されていた怒りは、大爆発を起こす一歩手前になった。
それから2ヶ月後の8月10日頃のことであった。
アタシは、高松市内のデリヘル店とローソンの掛け持ちバイトの日々を送っていた。
この2ヶ月の間、目だった動きはなかったので、今度こそはおだやかに過ごせると思っていたけど、またゴタゴタが発生した。
この日アタシは、夜通しでデリヘル店のお仕事をしていたので、ひどく疲れていた。
ところ変わって、宮脇町のマンスリーマンションにて…
アタシは、下着姿で朝寝をしていた。
(ピンポーン…ピンポーン…)
玄関のベルが鳴ったので、アタシはベビーピンクのブラジャー・ひもショーツの上から白のブラウスを着て、玄関のドアを開けた。
(ガチャッ…)
この時、あいこちゃんがアタシの元に会いに来た。
「やだ、あいこちゃんじゃない…一体どうしたのよ?」
「とし子さん、今日はとし子さんにお話ししたいことがあるので、ここへ来ました。」
あいこちゃんは、泣きそうな表情でアタシに言うたので、アタシは部屋の中にあいこちゃんを入れた。
アタシが暮らしている部屋の中にて…
あいこちゃんは、アタシに泣きそうな表情で妊娠していたことを打ち明けた。
「妊娠…それ、本当のことなの!?」
「うん。」
「あいこちゃんのお母さまは、あいこちゃんが妊娠をしていたことを知っているのかな?」
「うん。」
「胎内の赤ちゃんの父親は、誰か分かっているの?」
「うん。」
「もしかして…」
「その…もしかしてよ…」
「まさか、家に侵入してきたレイプ魔の子どもなのね。」
「言わなくてもわかるでしょ!!」
「それで、どうするのよ?」
「どうするって…」
あいこちゃんは、アタシに抱きついてくすんくすんと泣いた。
「あいこちゃん。」
「アタシね…中絶したいの…レイプ魔の子どもなんか、生めない…」
「中絶…」
「だけど…おかーさんはお見合いの相手を探してあげると言うて、赤ちゃん産みなさいと言うだけなの…」
「だから中絶できないのね。」
「とし子さん…アタシ、どうすればいいのか分からない…アタシをレイプした男の正体が分からない…アタシは心身ともにズタズタに傷ついているのに、結婚なんかできない!!くすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
今の気持ちを全て伝えたあいこちゃんは、アタシの乳房(むね)の中で激しい声で泣きじゃくった。
アタシは、泣いているあいこちゃんを抱きしめるより他はなかった。