【女の事件】とし子の悲劇・2~ソドムの花嫁
第47話
それから7時間後のことであった。
阿南市才見町のひろみちの実家では、兄夫婦の8歳の長女が行方不明になった事件が発生したので、大パニックにおちいった。
ひろみちの両親は、たったひとりのかわいい孫が行方不明になってたので、ものすごくうろたえていた。
「(兄夫婦の長女)が行きそうなところは全部あたったのね…」
「かあさん、ぼくらはあちらこちら手を尽くして探し回ったよ…だのに、(兄夫婦の長女)は見つからないよ…」
「あなた、どうしましょう…」
「こうなったら、警察署に捜索願いを出すより他はないか…かわいい孫が行方不明になっている以上はいたしかたない。」
ひろみちの兄夫婦は、警察署の生活安全課に娘の捜索願いを出したが、まる3日経っても警察署の生活安全課から知らせが来ないので、気持ちがイライラしていた。
そんな中で、突発事件が発生した。
10月6日の深夜11時過ぎのことであった。
阿南市中林町の漁港の岸壁で、急発進した白のワンボックスカーが海に転落した。
(キキキ!!ドボーン!!)
白のワンボックスカーは海に飛び込んだ後、そのまま沈んだ。
転落した車にひろみちの兄夫婦が乗っていた。
翌朝、サルベージ船によって車が引き上げられたが、ひろみちの兄夫婦は亡くなった。
ワンボックスカーが引き上げられた後、徳島県警の捜査1課の刑事たちと鑑識警察官たちによる現場検証が行われていた。
ワンボックスカーの中を調べてみたところ、車の中から手書きの遺書が発見された。
もしかしたら…
ひろみちの兄夫婦は…
長女が行方不明になっている悲しみで、自暴自棄におちいった…
アタシが恐れていた悲劇は、事件の2日後に発生した。
この日、才見町のひろみちの実家にひろみちがけいこさんと一緒にフラりとやって来て、再婚を認めてくれと両親と一緒にいた武方さんの前で言った。
「そういうことで…オレ…けいこと再婚する…短大生の長女が亡くなった悲しみをいやしてあげたいのだよ…この通り…オヤジ、オフクロ…認めてくれよぉ…けいこの胎内に…赤ちゃんがいるのだよ!!4ヶ月だよ!!」
ひろみちの言葉を聞いた両親は、ひどくオタオタした表情になっていた。
武方さんは『ダメだダメだ!!私は認めない!!とし子さんとさおりさんをブジョクするだけブジョクしておいて…今さら何を言っているのだ!?』とひろみちに怒った。
しかし、ひろみちはヘーゼンとした声で武方さんに言うた。
「とし子は弟とやらしいカンケーを持っていた…さおりはオヤジとやらしいカンケーを持っていた…とし子とさおりは壊れたおもちゃだから用はねえのだよ…」
けいこさんも、こう言うた。
「そうよ…とし子とさおりは役立たずの女なのよ…あんたがどう言おうと、アタシとひろみちは夫婦なのよ…みとめなさいよ…みとめないと、やくざを呼ぶわよ!!」
武方さんは、やくざに殺されることがこわいので、仕方なく再入籍を認めた。
この時、さおりさんがひろみちがけいこさんと再婚をすることを両親と武方さんに直談判をしているところを聞いたので、くちびるを思い切りかんで、右手のにぎりこぶしをギュウとにぎりしめまして、ワナワナと震えていた。
阿南市才見町のひろみちの実家では、兄夫婦の8歳の長女が行方不明になった事件が発生したので、大パニックにおちいった。
ひろみちの両親は、たったひとりのかわいい孫が行方不明になってたので、ものすごくうろたえていた。
「(兄夫婦の長女)が行きそうなところは全部あたったのね…」
「かあさん、ぼくらはあちらこちら手を尽くして探し回ったよ…だのに、(兄夫婦の長女)は見つからないよ…」
「あなた、どうしましょう…」
「こうなったら、警察署に捜索願いを出すより他はないか…かわいい孫が行方不明になっている以上はいたしかたない。」
ひろみちの兄夫婦は、警察署の生活安全課に娘の捜索願いを出したが、まる3日経っても警察署の生活安全課から知らせが来ないので、気持ちがイライラしていた。
そんな中で、突発事件が発生した。
10月6日の深夜11時過ぎのことであった。
阿南市中林町の漁港の岸壁で、急発進した白のワンボックスカーが海に転落した。
(キキキ!!ドボーン!!)
白のワンボックスカーは海に飛び込んだ後、そのまま沈んだ。
転落した車にひろみちの兄夫婦が乗っていた。
翌朝、サルベージ船によって車が引き上げられたが、ひろみちの兄夫婦は亡くなった。
ワンボックスカーが引き上げられた後、徳島県警の捜査1課の刑事たちと鑑識警察官たちによる現場検証が行われていた。
ワンボックスカーの中を調べてみたところ、車の中から手書きの遺書が発見された。
もしかしたら…
ひろみちの兄夫婦は…
長女が行方不明になっている悲しみで、自暴自棄におちいった…
アタシが恐れていた悲劇は、事件の2日後に発生した。
この日、才見町のひろみちの実家にひろみちがけいこさんと一緒にフラりとやって来て、再婚を認めてくれと両親と一緒にいた武方さんの前で言った。
「そういうことで…オレ…けいこと再婚する…短大生の長女が亡くなった悲しみをいやしてあげたいのだよ…この通り…オヤジ、オフクロ…認めてくれよぉ…けいこの胎内に…赤ちゃんがいるのだよ!!4ヶ月だよ!!」
ひろみちの言葉を聞いた両親は、ひどくオタオタした表情になっていた。
武方さんは『ダメだダメだ!!私は認めない!!とし子さんとさおりさんをブジョクするだけブジョクしておいて…今さら何を言っているのだ!?』とひろみちに怒った。
しかし、ひろみちはヘーゼンとした声で武方さんに言うた。
「とし子は弟とやらしいカンケーを持っていた…さおりはオヤジとやらしいカンケーを持っていた…とし子とさおりは壊れたおもちゃだから用はねえのだよ…」
けいこさんも、こう言うた。
「そうよ…とし子とさおりは役立たずの女なのよ…あんたがどう言おうと、アタシとひろみちは夫婦なのよ…みとめなさいよ…みとめないと、やくざを呼ぶわよ!!」
武方さんは、やくざに殺されることがこわいので、仕方なく再入籍を認めた。
この時、さおりさんがひろみちがけいこさんと再婚をすることを両親と武方さんに直談判をしているところを聞いたので、くちびるを思い切りかんで、右手のにぎりこぶしをギュウとにぎりしめまして、ワナワナと震えていた。