【女の事件】とし子の悲劇・2~ソドムの花嫁
第57話
2022年7月10日のことであった。

まさおさんは、7月9日までに大学に提出するレポートを出すことができなかったので、単位をひとつ落としたから大学に行くことが苦痛になった。

同時に、まさおさんが好きなカノジョが医学部の男子学生のAさんと婚約をしたことが明らかになった。

大学を無断で休講したまさおさんは、中学時代に仲良しであったヤンキーの男6人の元へ行って、入り浸りになった。

それから3日後に、アタシが恐れていた事件が発生した。

事件は、7月13日の夕方5時40分頃に南国市緑ヶ丘の高級住宅地にある豪邸で発生した。

現場の豪邸は、まさおさんが好きだったカノジョと婚約した医学部の男子学生のAさんの家であった。

この日、まさおさんが好きだったカノジョが婚約者のAさんの両親に会う日であった。

ご両親の帰りが少し遅くなることとAさんも現場実習がまだ終わってなかったので帰りが少し遅くなるようであった。

まさおさんとまさおさんの中学時代の同級生の男6人が先回りして、Aさんの家に来ていた。

まさおさんが好きだったカノジョは、まさおさんたちがやって来てから20分後にAさんの家にやって来た。

家にいたメイドさんがカノジョに『お坊っちゃまは少し帰りが遅くなりますが…お友だちの方がお坊っちゃまの部屋で待たれています…』と困った声で言うた。

カノジョは『大丈夫よ』と言うて、Aさんの部屋に入って行った。

そしたら…

部屋の中に、まさおさんとヤンキーの男6人がいた。

「まさおくん。」
「久しぶりだね…」
「何なのよ一体?今日はAさんのご両親と会う予定なのよ…」
「だから…オレたちはお祝いに来たのだよぉ…」
「そうだよ…(まさおさんが好きだったカノジョ)さんの婚約のお祝いに友人が来るのは当然じゃないか…オレたち、(まさおさんが好きだったカノジョ)さんが医大生のAさんと婚約が決まったことを喜んでいるのだよ…なあ…」
「ああ…うれしいよ。」
「うれしいよ。」
「うれしいよ。」
「…だろ、みんなうれしいうれしいと言うているよ。」
「まさおもおめでとうと言うているよ…ほら、お前らもおめでとうと祝福してやれよ…ほら…」
「ああ…おめでとう…婚約おめでとう…」

まさおさんが好きだったカノジョは『アタシのことを本当にお祝いしてくれているの?』ととがった声で彼らに言うた。

リーダーの男は『本当だってば…』と答えた。

まさおさんが好きだったカノジョは、思い切りキレていたので、スマホを取り出してAさんに電話をしようとしていた。

この時、3人男がカノジョの腕を思い切りつかんだ。

「何をするのよ!?離して!!」
「オラ!!今どこへ電話しようとしていた!?」
「どこへって、あなたたちがアタシをブジョクしたのだからおとーさんの知人のヤクザの親分に助けを求めていたのよ!!離して!!」

まさおさんの仲間の男3人は、カノジョをベッドへ寝かせた後、身体を思い切り押さえつけた。

「離して!!やめて!!イヤ!!」

まさおさんが刃渡りが鋭いサバイバルナイフを出して、カノジョをイカクした。

「イヤ…やめて…何をするのよ…婚約おめでとうって…ウソだったの…」
「ああそうだよ…オドレはまさおを裏切って金持ちの家のクソ野郎(A)と婚約した!!あやまれ!!まさおにあやまれ!!」
「アタシは何も悪いことしていないもん…」

(バリバリバリ!!)

まさおさんは、カノジョが着ていたロイヤルブルーのサマーカーディガンをナイフで切り裂いた。

「イヤ!!やめて!!お願い!!助けて!!イヤー!!」

まさおさんは、カノジョが着ていたブラウスを思い切り破ったのち、ブラウスの下に着ていたインナーをナイフで切り裂いて、ブラジャーを思い切りちぎった。

二人の男は、スカートの中に手首を入れてショーツを無理やり脱がした。

5人の男は、ボロボロに傷つくまでカノジョを犯した。

Aさんの部屋で発生したさわぎを聞いたメイドさんが電話をして、ご主人さまに助けを求めた。

その時、まさおさんがスタンガンでメイドさんを気絶させた後、電話線をナイフで切断した。

それから4時間後のことであった。

まさおさんが好きだったカノジョは、男たちからきついレイプを受けた後、ワーワーと声をあげて泣いていた。

「まさおを裏切ってクソ野郎と婚約をしたのだから、天罰を加えた!!オドレの大学の友人も同じ目に遭うぞ!!まさおが大学に行けなくなったのは、全部あんたが悪いのだよ!!アバよ!!」

まさおさんと男6人は、ヘーゼンとした表情で家の中を物色して、金品を盗んだあと、現場から立ち去った。

まさおさんとヤンキーの男6人が立ち去ってから10分後に、Aさんとご両親が帰宅した。

この時、家の中がグチャグチャに荒らされていた上に、まさおさんが好きだったカノジョがボロボロに傷ついて恥ずかしい姿でAさんの部屋のベッドに横たわっていたのを見たので、AさんとAさんの両親はひどいショックを受けた。

「ああ…どうしてこんなことになったの…」
「私たちには何の落ち度もないのに…」

そして翌朝のことであった。

アタシは、南国市緑ヶ丘の豪邸でまさおさんが好きだったカノジョが集団レイプの被害を受けた事件が発生した時間帯はうちにいてダンナとふじおさんとまさおさんの帰りを待っていた。

ダンナは、一晩中残業で会社にいたので帰って来なかった。

ふじおさんとまさおさんも帰宅していなかった。

アタシは、待ちくたびれて眠っていた。

その日の朝のことであった。

アタシのスマホに、わけのわからない英文字をならべているメアドでメールの着信が来た。

メールには、とし子さんへ…画像と書かれていた。

アタシが画像のところにタッチした時であった。

「ギャー!!やめて!!やめて!!イヤー!!イヤー!!Aさーん!!助けて!!おとーさーん!!」

画像は、まさおさんが好きだったカノジョが派手な髪の毛の男5人に集団で犯されているシーンが映っていた。

なっ…

何で…

何で、レイプシーンの動画が送られて来たのよ…

やめて…

やめて…

イヤー!!

アタシは、まさおさんが好きだったカノジョのレイプシーンを見たので、サクラン状態におちいった。

たいへんだ…

ダンナを呼ばないと…

サクラン状態におちいっているアタシは、わらをもすがる思いでスマホを手に取って、ダンナのケータイに電話をした。

しかし…

呼び出し音が繰り返しなっているのに、電話に出ない…

お願い…

電話に出てよ…

早く…

アタシは、ダンナがいる会社に電話をかけた。

(カチャッ…)

会社の人が電話に出たので、アタシはダンナを呼んでくださいとお願いした。

「もしもし…主人はそちらにいますか?すみません、すぐに呼び出してください…えっ…席を外している…あの、どちらに行かれたのかご存知ですか…すみませんけれど、主人が…戻られたら、うちに電話をするように言ってください…アタシ、ものすごく困っているのです…よろしくお願いします!!」

ダンナはこんな時に…

席を外して…

どこへ行ったのかしら…

お願い…

アタシを助けて…

お願いだから…
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