wedding day
「おじさんが私の戸籍を操作して私が犯罪者の娘だということは誰にもわからないようにしてる。それでも、罪悪感でどうしたらいいかわからないの。私だって裁かれるべきなのに!!」

オーロラはユダを見つめ、涙を拭う。ユダが動いたおかげでオーロラが加害者家族であるということは誰にも知られていない。しかし、オーロラは胸の奥にある罪悪感を無視しておくことはできないのだ。

「彼だって、別れていいと言ったのにそばにいてくれていて……。愛されてはいけないのに!!私……どうしたら……」

体を震わせるオーロラに、ユダは「なら、こうするのはどうだ?」とオーロラにあることを提案する。

オーロラの目が見開かれた。



ユダから提案を受けて一年、オーロラは今日も仕事へと向かう。

「こんなドレス、きっと着てはいけないのに……」

仕事に向かいながら、オーロラはショーウィンドウに映った自分を見つめる。栗色の髪には美しい髪飾りをつけ、水色の花のついたドレスを着ていた。オーロラは暗い目をしている。
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