wedding day

ユダはエデンで殺されそうになった二人を助けた。だから招待されたらしい。ユダはオーロラに言った。

「久しぶりにオーロラの明るい顔を見た。その顔から察するに、過去からうまく解放されたんだな」

「うん。アルフィーやエヴァさんたちのおかげ。もう私、後ろは向かない。だって前を向いて生きていった方が幸せってみんなが教えてくれたから……」

オーロラとユダは優しい顔で互いを見つめ合っていた。その時、アルフィーが「オーロラ！ブーケトス始まるぞ〜」と声をかける。

「行って来い」

ユダに背中を押され、オーロラは「うん！」と微笑む。ブーケトスを待つ間、なぜかアイヴィーたちはオーロラを見てニコニコしていた。

「では、投げますね」

エヴァがバラで作られたラウンドブーケを持ち、目を輝かせる女性たちを見つめる。オーロラは人の波に押され、気が付けば最前列に立っていた。

エヴァがゆっくりとブーケを投げる。そのブーケは最初からオーロラが受け取る予定だったかのようにオーロラの手の中に落ちた。辺りから歓声が上がる。