wedding day
「おめでとう!」

「次に結婚するのはオーロラね!」

かぐやとアイヴィーが笑い、オーロラはブーケを見つめる。ブーケを受け取った人は結婚できる。ジンクスだとしても嬉しかった。

「アルフィー、受け取っちゃった」

オーロラがそう言いながらアルフィーの方を見ると、アルフィーはなぜか跪いていた。途端に場の空気が変わる。

「オーロラ」

アルフィーがポケットから小さな箱を取り出した。オーロラはその箱の中身に頰を赤く染める。

「俺と結婚してください」

箱の中身はダイヤとルビーの美しい指輪だった。とても小さなものだが、オーロラにとっては大きな幸せを運んでくれるものだ。目の前が涙で滲んでいく。

「……はい」

オーロラがそう微笑んだ刹那、「おめでとう!!」とシリウスたちが拍手を送る。オーロラの薬指に指輪がはめられた。

「オーロラにプロポーズしたくてブーケトスでブーケを渡してもらうようお願いしたんだ」

アルフィーが微笑み、オーロラが「そうだったの。でも、すごく嬉しい」とアルフィーにキスをした。歓声がまた上がる。
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