wedding day
「お姉さん、次は私のおうちに来てくれる?」

「ええ、もちろん」

ルクリアに向かってオーロラは笑いかける。ルクリアは「やった〜!お姉さんに見せたいお花があるの!」とはしゃぎながらケイリーの手を握って劇団から出て行った。

「オーロラ、恋人とのデート楽しんでね」

アイヴィーが笑いかけ、「また話を聞かせて!」とかぐやも言って出て行った。

「素敵な恋人ですね。お似合いです」

エヴァに微笑まれ、オーロラの胸が痛む。その言葉はオーロラにとって言われてはならないと思っている言葉だったからだ。

「ありがとう。いい夜を!」

何も言えないオーロラの代わりにアルフィーが答える。エヴァも出て行き、劇場にはアルフィーとオーロラだけになった。

「アルフィー、どうして……」

泣き出しそうな声でオーロラは訊ねる。アルフィーは頰を赤く染めて言った。

「だって俺たちは恋人同士。別におかしくなんてないだろ?」

「それは……あなたが別れてくれないから……」
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