Ruka~君の最期の願い~
秘密の恋愛
――俺と瑠花との"秘密の交際"が始まって,一週間が過ぎた。
「瑠花,今度の土曜日,二人でどっか行こうか」
二人は学校で毎日のように顔を合わせ,お互いのスマホの連絡先も交換し,学校外では電話やLINEで連絡を取り合うようようになっていた。
そして俺は,学校が終わってからは彼女のことを「瑠花」と名前で呼ぶようになった。……彼女の方はなかなか俺のことを「先生」以外では呼んでくれなかったけれど。
『えっ? それって,デート……ってこと?』
電話の向こうで,瑠花の戸惑う声。敬語は抜けていたけれど,スマホを手に固まっていたらしい。
「うん,デート。瑠花はどこ行きたい?」
思いきって誘ってはみたものの,彼女の病気のせいもあって行けそうな場所は限られた。
まず,遊園地系はNG。映画館も,大きな音がするからあまりよくない。あと大丈夫そうな場所は……? 俺は悩んだ。
「瑠花,今度の土曜日,二人でどっか行こうか」
二人は学校で毎日のように顔を合わせ,お互いのスマホの連絡先も交換し,学校外では電話やLINEで連絡を取り合うようようになっていた。
そして俺は,学校が終わってからは彼女のことを「瑠花」と名前で呼ぶようになった。……彼女の方はなかなか俺のことを「先生」以外では呼んでくれなかったけれど。
『えっ? それって,デート……ってこと?』
電話の向こうで,瑠花の戸惑う声。敬語は抜けていたけれど,スマホを手に固まっていたらしい。
「うん,デート。瑠花はどこ行きたい?」
思いきって誘ってはみたものの,彼女の病気のせいもあって行けそうな場所は限られた。
まず,遊園地系はNG。映画館も,大きな音がするからあまりよくない。あと大丈夫そうな場所は……? 俺は悩んだ。