特殊護衛団の最強姫

30人もいた護衛団の団員達は、もの凄いスピードで地に伏していく。


残りはあと数人。


皆 戦意を喪失し、体を強ばらせながら戦っている。


リオはそれに気づいたのだろうか。



「つまんないなぁ。」



小さな声でそう呟き、あっという間に全員を倒してしまった。



ヒュウウウ....



訓練場に乾いた風が吹く。


意識を失い、動けなくなった団員達の中で、息も切らさず立っているリオ。


真っ白な団服は汚れひとつなかった。


無駄のない美しい動きで、手にしていた双剣を腰の鞘に戻す。



「.....ハッ!そ、そこまで!!!護衛団側全員の戦闘不能により、第4訓練終了!!」



「「「「「す、すげえええ!」」」」」



その瞬間、訓練場は大歓声に包まれた。
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