特殊護衛団の最強姫
「リオ様ー!いらっしゃいますかー?」
遠くから聞こえてきた使用人の声。
これぞ神の救い!!
「はいはいはい!ここ、ここです!!」
私は全力でジャンプして、自分の存在をアピールする。
「あ!良かった!リオ様、国王様がお呼びでいらっしゃいましたよ。」
「分かった、すぐ行く!」
よし、この状況を抜け出す大義名分を得た。
心の中でロイド様に最大限の感謝を捧げながら、束になっている団員達に笑いかける。
「てなわけで、皆さんごめんなさい。私はすぐに行かないといけなくなったので、その話はまたいつか!」
言うや否や、私は一目散にその場から駆け出した。
「リオちゃんお疲れ様ー!リオちゃんの相手、みんなケガなしだったよー!」
「良かった!ありがとね!」
そして、テンの大きな声に手を振って、私は訓練場から姿を消した。