特殊護衛団の最強姫
そんな私達特殊護衛団は、護衛団の黒い団服とは真逆の白い団服を与えられている。
清廉潔白。
何物にも染まらない 誇り高き白。
その胸元には、王家直属の証であるエンブレムが掲げられている。
「皆の者....敬礼!!」
ルーカスさんの力強い声に合わせて、私達はそのエンブレムに拳を置いた。
ああ、始まる。
私の大嫌いな...
「それではこれより、護衛団と特殊護衛団による合同訓練を始める。」
....お祭り騒ぎが。
「特殊護衛団が5人揃って参加するのは初めてだが、内容はいつもと同じく1対多数の対人訓練だ。」
訓練内容を説明するルーカスさんの声を聞きながら、私のテンションは急降下していく。
別に訓練が嫌なわけじゃない。
むしろ、戦うのは好きだ。
剣を操って自由に動き回る感覚はなんとも言えない。
嫌なのはその後だ。
何があるのかはそのうち分かるだろう。