先輩、私だけに赤く染まって

たまの息抜きも必要だ。


話を聞くくらいしか出来ないけど、少しでも涼子の力になりたい。


いつも私ばかり助けられているから。


「じゃあ、校門の前でね」


放課後になり涼子は部活に、私は図書室に、手を振り別れた。


既に来ていた村田くんの隣に座って、カウンター仕事を始める。


「なんか今日暇だね」


ボソッと呟いた村田くんの言う通り、何故か今日は利用者が少なかった。


おかげでやることも無くなり、暇を持て余す。


混まれるより全然いいけど。こんなに暇なのは委員会に入って初めてだ。


自然と村田くんとの会話が増える。


「村田くんはさ、年下の女の子って恋愛対象になる?」


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