先輩、私だけに赤く染まって
もしかしたら先輩の妹発言はそんなに深い意味は無かったのではないか。
それほど可愛がってくれているってことなのかも。
私だって先輩をお兄ちゃんのように慕っている。
本物のお兄ちゃんだったら抱いてはいけない感情も持ってしまっているけど。
「…先輩は私にドキドキしないの?」
いくらミルクティーに話しかけたって当然返事はない。
この賞味期限が切れるまでに、私たちはどうにかなっているかな。
また余計なことを考え出したタイミングで、ピコンと携帯の通知が鳴る。