病院嫌いなナース 続編
【中村サイド】


「もしもし。」


ホテルに着いて、荷物を整理していると涼から電話が来た。


涼は今日当直だって言ってたから、事前に真湖が熱あるかもってことを伝えておいた。


高「お前の言ってた通り、真湖ちゃん熱ありそうだよ。てか絶対あるよ。」


「だよな。でも朝電話したときは36.5℃って言ってたんだよ。怪しすぎるだろ?」


高「行動も怪しかったよ。俺が声かけたら逃げられたからな。」


「逃げられたのか。解熱剤は多分自分で飲んでると思うけど、しんどそうだったら捕まえて点滴してあげてくれないか?」


高「え、俺優しいから悠斗みたいにそういう強引なことできないんだけど。」


なに急に紳士ぶってるんだこいつは…。


「なんか奢るけど?」


高「へいへい、それなら頑張っちゃうよ。」


そもそも診察室とか処置室に真湖のことを連れ込めるだろうか…。


真湖の場合、どんなに熱あっても病院嫌いが勝っちゃうしな。
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