魔界レストランをバズらせます〜転生少女の立ち退き撤回奮闘記〜


「それにしても、これはひどいなぁ。もともと人間と魔物は別世界の生き物だけど、ここまで嫌われてるの?悪口ばっかりで怖いな」


ラウガーさんは悲しそうに呟いた。

せっかく楽しかった空気が台無しだ。

だが、私は記事の衝撃よりも、ニコッターに寄せられたコメントにショックを受けていた。

たくさんの肯定的な支持を受けていたはずの投稿が、全て害悪なコメントで汚されていた。

直接アカウントに届くメッセージには見るのも忍びないような悪意のある言葉が溢れており、通知はゆうに二千件を超えている。

さらには、ネットの掲示板に上げられた匿名のコメントに、ヴァルトさんの過去のダイニングバーやメディさんの婚約者であるマオットさんの職場の情報まで載っていて、《レクエルド》の批評にとどまる話ではなかった。

悪質極まりない。

ただ、一度も写真を公開していない私の情報が何も載っていないことがさらに辛かった。

ケットが主に広報を担ってくれていたとはいえ、異世界のメディアに目をつけ、アカウントをつくって世の中に情報を発信していたのは私だ。

魔物ではなく、何の面白味もない人間だからターゲットから外されたのだろうか?魔物の味方をする洗脳された人間くらいのバッシングをされてもおかしくないのに。

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