キミのこと痛いほどよく分かる
ガラっと音がして、白衣を着た人が入ってきた。

あの人だ。

「真壁さん、
調子はいかがですか。」

「...暁先生...?」

「...。」

「名前、看護師さんにきいたんです。
先生が私の担当だって。」

「なるほど。熱とか測った?」

「はい、異常はないって。」

「それはよかった。
今日は一応、一通り検査して、明日には退院できるから。」

「...はい。」
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