キミのこと痛いほどよく分かる
「っ、、?」

ふと、うつったのは、少年の顔だった。

涙を流して、

さも私のことを、何かイタタマシイものを見るかのように、水晶のような目が見つめている。

何か言ってる、

口が動いている。

私には、もう分からない。

この子が誰なのか、私が誰なのか、今までの出来事は全部何だったのか。

ただ、分かってたことというか感じていた違和感は、

ここが暗闇じゃないってことだ。

いや...。
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