全ては君のために

「・・・っごめんなさい!初めて会った方にこんな優しくしてもらうなんて・・・なんてお礼を言ったらいいか・・・」

「いいよ気にしないで。さっきより落ち着いたみたいだし安心したよ。じゃあ俺はそろそろ行くね。」

そう言って彼はくしゃっと笑って駅の方へ去っていった。

その顔があまりにも綺麗すぎて、あたしは思わず目線を下げた。
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