どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】

確かにコガサクくんの恰好は、校則に触れるものは一つもない。

髪が赤みが勝ってることをのぞけば、髪型はよくいる男子高校生って感じだし、アクセサリーの類もないし制服の着崩しもない。……。

「もしかして真面目な優等生でしたか……?」

わたし、突撃する相手を間違えた……?

「喧嘩やってるあたり、優等生ではないね。校則に違反する面倒にかける気力がないだけ」

ふむ? 無気力キャラというやつかな。

「じゃあコガサクくんはヤンキーじゃないんですね……」

声ががっかりしてしまうのを隠せなかった。

せっかくヤンキーのお手本を見つけたと思っていたのに……。

「藤沢さん、なんでヤンキーになんてなりたいの? お母さんに憧れてるにもほどがあるだろ」

「……私、父様と母様の実の娘じゃないんです」

「え、急に重くなったな……」

コガサクくんは顔を引きつらせたけど、こほんを咳ばらいをしてから「……話していいんなら、聞くよ」と言ってくれた。

わたしはうつむきながら話す。

< 11 / 217 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop