どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
確かにコガサクくんの恰好は、校則に触れるものは一つもない。
髪が赤みが勝ってることをのぞけば、髪型はよくいる男子高校生って感じだし、アクセサリーの類もないし制服の着崩しもない。……。
「もしかして真面目な優等生でしたか……?」
わたし、突撃する相手を間違えた……?
「喧嘩やってるあたり、優等生ではないね。校則に違反する面倒にかける気力がないだけ」
ふむ? 無気力キャラというやつかな。
「じゃあコガサクくんはヤンキーじゃないんですね……」
声ががっかりしてしまうのを隠せなかった。
せっかくヤンキーのお手本を見つけたと思っていたのに……。
「藤沢さん、なんでヤンキーになんてなりたいの? お母さんに憧れてるにもほどがあるだろ」
「……私、父様と母様の実の娘じゃないんです」
「え、急に重くなったな……」
コガサクくんは顔を引きつらせたけど、こほんを咳ばらいをしてから「……話していいんなら、聞くよ」と言ってくれた。
わたしはうつむきながら話す。