どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
…………。
「え」
「え、って……コガサクん中じゃ私と快理ちゃん、ただの同級生? 淋しいこと言うなよ」
山手さんが、不満を隠さない顔で言ってくる。
え、俺、山手さんと常盤さんと友達名乗ってよかったの……?
「………」
「うん? どうしたよ」
山手さんの方を見たまま俺が黙っていると、山手さんが小首を傾げた。
「……友達の定義が……わからない……」
「友達の定義?」
「うん……」
何をもって友達を名乗っていいのか。
俺がしょうもないことを口にすると山手さんは中空を見つめて、んーと名乗った。
「自分がそう思ってたら友達でいんじゃない?」
「そんな簡単な……」
あまりにあっさりした答えに戸惑っていると、山手さんはあっけらかんとした様子で言い切った。
「簡単なことだよ。私はコガサクを友達だと思ってるから、友達」