どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「ともだち」
オウム返しする俺に、山手さんは軽く肯いた。
「そ。まあ相手から否定されたらそれなりに傷つくと思うけど……そういうところはちゃんと話していけばいいんじゃないかな」
「……」
なるほどが過ぎる。
「んで、話していくうちにもっと友達になれるんじゃない?」
すごいが過ぎる。
「山手さん尊敬する……」
「え、そう? いやー、ちょっと照れるなー」
照れを誤魔化すように片手を頭の後ろにやって、あははと笑う山手さん。
「私が思うに、何事にも大事なのは言葉だよ。昔の話になるけど、中学のときの私と快理ちゃんはお互いに言いたいことがあっても話せる状況じゃなかったんだ。でも隙をついて二人で話したら、私と快理ちゃんの仲は元に戻ることができた。友達でも親子でも恋人でも、『察して』、は無理ゲーの傲慢だと思ってる」
言葉、か……。
水都さんが友達出来たきっかけもそれかもしれないな。