どうしたらヤンキーになれますか！？－六花の恋ー【完・修正中】

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「まあまあお嬢様のお友達さん」

「そうなんです！　めちゃくちゃ紳士なんですよ！」

……初めて入った水都さんの家。

敷地に入ってから水都さんの住む家まで長かった……。

水都さんが門まで迎えに出てくれていて、俺は水都さんの案内についていって、何軒もの家を横目にしながら歩いた。

本当に名家ってやつなんだ……。

今は水都さんの住む家の応接間らしき場所で、水都さんを「お嬢様」と呼ぶご年配の女性にお茶をいただいているところだ。

「旦那様もご心配が晴れますね」

女性は湯飲みにお茶を注ぎながら言う。

「はい。父様には心配かけました……。作之助、本家のお手伝いさんやってくれてる桂花（けいか）さん。わたしのもう一人のお母様みたいな人だよ」

「は、はじめまして。古閑作之助といいます」

水都さんに紹介されて、桂花さんに頭を下げる。

すると桂花さんはお茶器を一度畳の上の盆に置いて頭を下げて来た。

「藤沢桂花と申します。水都お嬢様をおよろしくお願いいたします」

「は、はいっ」

慌てているせいか、俺は何度も頭を上下させてしまい、それを見た桂花さんはくすりと笑っていた。

……第一関門、突破かな？