どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】

「でもお嬢様は最初に連れて来たお友達が殿方でびっくりはされるでしょうね」

「!」

びくっと両肩が跳ねてしまった。

俺の心配、そこ。

けれど水都さんはなんでもない風だ。

「そうですかねえ……。父様自身、女性のお友達多いじゃないですか?」

「幼馴染の咲雪(さゆき)さん以外は奥様のお友達、という繋がりですからね。旦那様がご自身で作った女性のお友達はいないと思いますよ?」

「うーん……それでも作之助は、わたしの高校での最初の友達だからはじめに紹介しておきたいんですよねえ……」

水都さん、そここだわるな……。

桂花さんは俺の存在を悪い風にとってはいないようだけど、うん、やっぱりびっくりされるよね……。

「どうぞ、作之助さん」

「あ、ありがとうございますっ」

斜め向かいの位置で作業していた桂花さんが、お茶と和菓子の乗ったお皿を俺の前に置いた。

そして続けて廊下の方へ視線をやった。

「ああ、旦那様と奥様がいらっしゃったようですね」

! お、俺の戦い(?)はここからだ……!

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