どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
『美』の背景文字から一転、ずもももも、と暗い雲を背負いだした水都さんの父様。
これは……やばいやつだ!
水都さんの父様の視線が、俺から水都さんに向く。
「お前の友達は男しかいないのか……?」
「そんなことないよ! 女子の友達もいるよ! でも最初に友達になったの作之助だから一番に連れて来たかったんだよ」
反論する水都さんを睥睨して、水都さんの父様は渋い顔を続ける。
「言い寄られたか」
「父様、作之助が紳士度ぶち抜きなの知らないからそういうこと言うけど、作之助ほど紳士な人いないからね⁉ 由羽くんより紳士度高いから!」
水都さん―――――! ハードルあげないで! あと俺は目つきの悪い一般人です! 王子みたいな由羽と並べないで!
「古閑……くん」
「は、はいっ」
水都さんの父様の視線が俺に戻って、名前を呼ばれて更に背筋を正した。
「どういう経緯で娘と友人、に?」
友人、を強調された。
………えーと、あれって言っていいやつなのかな……?