どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】

「……その通りでございます……」

平坦な瞳をする羽咲ちゃんに、ははあ、と平服するしかない。

今度は羽咲ちゃんが軽く息をついた。

「コガサクくんも水都ちゃんに捕まったらヤンキーなんてやってる暇ないでしょ」

「うん、最近は喧嘩売られても逃げてるって言ってた。ヤンキー扱いされるのもやめたいんだって」

「水都ちゃんの更生能力すごいな。ヤンキーのなり方訊きに行ってやめる決断させるなんて」

羽咲ちゃんは感心している風だけど、それ、わたし関係あるかな? 作之助は今まで友達がいなかった――いわゆる自分のとばっちりがいく存在がいなかったために喧嘩売られるのを嫌っていなかっただけで、性格は紳士だし面倒見いいし、友達がいたら今では優等生だったんじゃないかな? 

本人は面立ちで悪目立ちするって言っているけど、優しい表情だってするし……いいところしかないのになあ……。

「友達なんだ?」

「うん?」

「それでもコガサクくんは友達なんだ?」

羽咲ちゃんがにっこりと重ねてきた。

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