どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「うん」
肯くと、羽咲ちゃんの額に青筋が立った。
「水都ちゃん?」
「なに?」
羽咲ちゃんは可愛く微笑んだまま続ける。
額に青筋が立っているけど。
「コガサクくんが女子は殴らない信条を持っていたとしても水都ちゃんは一発殴られて来い」
「……へっ⁉ 何そのいきなりの死刑宣告! 語尾にハートマークついてそうな可愛いしゃべり方で!」
さすがに腕力の差ってあるからね⁉ 体格からしても作之助相手にしたら不利でしかないよ!
「うううう羽咲ちゃん? わたしにしねってこと……?」
「あははー」
「笑って誤魔化せないレベルの話だよ!」
わたしが怒鳴ったとき、部屋のドアをノックする音がしてすぐに開いた。
だるそうな目をした由羽くんが姿を見せた。
「羽咲、水都、さすがにうるさい」