どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「うん……俺はめっちゃ怒られた……」
「信じらんねー」
由羽に間髪を入れずに否定されてしまった。
真顔で。
……小さな頃から水都さんの父様を知っている由羽にそんなことを言われるなんて、昨日の俺はなんだったんだ……?
「俺、なんかやらかしたのかな……?」
首を傾げながら言うと、景が「うーん」と考えるようにうなってから続けた。
「なんかやらかしたっつーか……まさかだけど彼氏とか紹介された?」
「そんなわけないよ。ふつーの友達」
「……巽さんが誤解したとか……?」
「友達ですって何度も言った」
念を押したことを強調すると、由羽が今気づいたというように声をあげた。
「ってか作之助、巽さんのこと水都の父様って呼んでんのか?」
え?
「あ……水都さんが父様母様言ってるからうつった。さすがにご本人には言ってないよ?」
「「おもしろ」」
「……そう?」
二人の面白がりどころはよくわかんなかったけど、よく言葉がかぶるなあ。
さすが叔父甥。
「お前、水都にもっと強く出ていいと思うぞ?」