どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「『なゆ』でいいんじゃないの?」
「待て景。同い年の水都ですら「さん」づけで呼んでる作之助だぞ。愛称のがハードル高いんじゃね?」
うん、ハードル高すぎ。
言ってくれてありがとう、由羽。
「それに景いやじゃないの? 俺なんかに彼女さんを愛称で呼ばれて」
俺の言葉に景は不思議そうな顔をした。
変なことを言ったつもりはないんだけど……。
「気にしないけど? 作之助って気にしぃなんか?」
いいんだ。いや、これは……
「俺がどうと言うより、総真には司さんのこと『見るな』って言われたから、彼女に対する扱いってそういうもんかと……」
「「それは総真が異常なだけだ」」
由羽と景の声が揃った。ついでに半眼な顔も同じだった。よく似ている。
そうか、総真が異常なのか。
「でも簡単には逆らわない方がいいな。あいつ人の弱み握るの平気で得意な奴だから」
「え……」
景の言葉にびっくりしてしまった。
弱み? 俺既に握られているの……?
「景、作之助は大丈夫だと思うぞ? 総真の気に入りみたいだし」