どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
……ん? でもさっき由羽、俺は大丈夫って言わなかった?
「俺被害者になるのになんで大丈夫って言ったの?」
問いかけると由羽は、ん? とこっちを見て来た。
「弱み握って脅される対象にはなんねってこと」
「………そうなんだ」
「そうなんだ」
肯く由羽。……深い、のか……? これ以上は俺の理解が追いつきそうにないな……。
「それで話戻るんだけど、景のイトコさんも司さん――あ、お姉さんの司さんでいい?」
だいぶ脱線したけど、はじまりは景のイトコさんの呼び方だったはず。
俺が言うと、由羽が軽く頭を上下させた。
「いんじゃね? それ以外にお前が呼べそうなのねーだろ」
「ないね。下の名前呼びはレベル高すぎ」
「作之助はどういう基準があんの。ま、いっか。今度はなゆも連れて来るね」
さらっとお姉さんの司さんとも会うことになってしまった。
今まで女子は同年しかいなかったからこれは緊張するやつだ。
でも景も、彼女さんを見るなとかいう人じゃなくてよかった。
……今度水都さんに景とお姉さんの司さんのこと訊いておこう。