どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】

土下座のまま答える。

結構な勢いで言われた当時は自覚していなかったけど、今では完全に、水都さんに恋情があるとわかっている。

そのとき、

「あのっ、今旦那様たちは――」

と、桂花さんの慌てた声が廊下から聞こえた。

同時に、こちらへ近づいて来る複数の足音も。

頭をあげて廊下の方を見ると、もう見知った人たちがわんさかいた。

由羽、総真、玲哉、景に菜雪さん、司さんもいる。

それを見た水都さんの父様は更に険しい顔になった。

遅れてやってきた桂花さんはあわあわしている。

「お前たち勢ぞろいか……」

「巽さんに言って置かなくちゃならないことがあるから」

そう言ったのは由羽だ。

みんなは部屋には入らず、廊下から姿見せたまま同時に口を開いた。

『水都(水都ちゃん)は作之助(コガサクくん)以外の手には負えない』

……なんの宣言? 

そう言われた水都さんの父様はため息をついた。

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