どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「……みたいだな」
「わたしどんだけ問題児扱いなの⁉」
それまで黙っていた水都さんが噛みつくけど、由羽がなんともない様子で答える。
「羽咲ほどじゃないけどお前も問題児。巽さんも、水都がどんだけ手がかかるかわかってるだろ? 水都を預けるなら作之助以外に適任者はいない」
えーと……今日藤沢家を訪れることは話してあったけど、みんな来てくれたんだ……。
そしてその評価は、ただありがとうと言って受け取っていいのか迷う。
「……お前らが言うんなら、そうなんだろうな」
もう一度ため息をつく水都さんの父様。
何を言ったらいいんだろう……それとも黙っているべきなのか……。
迷っていると、水都さんの父様がまた鋭く睨んできた。
「……作之助」
「は、はい」
びっくりした。いきなり水都さんの父様に名前で呼ばれた。
思い切り背筋を正す。
「正直言って藤沢(うち)は面倒だ。作之助が水都と付き合うと言うのなら、将来的に婿入りしてもらうことになる」
「はい」
「そのために学ばなければならないことも多くなる。それでも?」
「はい」
正面切って答えると、水都さんの父様は長く息を吐いた。