どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】

「は? 友達?」

「言ったじゃないですか。普通に友達いたのかな、って」

……あ、言ったわ。

「もうとっくに諦めてるよ、そういうのは。今更求めてない」

「それでも友達といるのは楽しいですよ」

「………」

「―――」

……俺と睨みあった女子って初めてだ。

「私、友達というより幼馴染が四人いるんです」

「多いな」

「そのうち女の子は羽咲ちゃんだけであとの三人は一つ年上なんですけど、友達と一緒に過ごす時間はいつも楽しいです。だから、コガサクくんが今まで友達いなかったって言うのなら、これからその楽しさを知ってほしいです」

「………」

友達といる楽しさ。

……憧れていたのは、もう過去の自分だ。

今の俺はただ出来るだけ平穏に過ごすことを望んでいる。

「いらないよ、そういうのは」

「なんでそんな頑固なんですか」

「藤沢さんに言われたくないよ。なんでそんな勧めて来るの」

「コガサクくんが後悔してるって言ったからです」

「………」

墓穴だった。

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