どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】

「なんでですか?」

そんな意外そうな顔をされても……。

「……また喧嘩買いそうだから。言っとくけど俺は喧嘩は売らないし買わないから」

「でも喧嘩するんですよね」

「護るものがあるときは」

ただ俺が蹴られる殴られるだけならまだいいよ。

俺と同じクラスだから、同じ部活だからという理由で巻き込んでしまった人たちがいる。

俺は痛めつけられてもいい。

ただ、その人たちに怪我なんてさせたくなかった。

そのためには、不本意だけど喧嘩して勝つしかなかった。

「……そうですか。では、その……よろしくお願いします」

「うん」

今の説明で納得してくれたのか、藤沢さんは軽く頭を下げて来た。

あとは出来るだけ誰にも見られないように気を付けて……人がいるときは離れて歩くか。

藤沢さんの家が近くなったら、藤沢さんの家の人に見つからないうちにさっさと帰ろう。

「コガサクくん。せっかくだからお話しませんか?」

……よくこの極悪ヅラに平気でそういうこと言えるね。

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