どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
ユイのことは、羽咲ちゃん目当てでわたしはオマケと思っていたけど、連絡先とか知ってるし、逢おうと思えば逢える存在だ。
「……誰、ユイって」
うん? 作之助、声が低くないですか?
「中学のときのクラスメイトです。高校は別になりましたけど、まあ仲良かったのかな……?」
疑問符はつくけど、友達だと言えばそうかもしれない。
「ユイ……結とか優衣か……?」
作之助がぶつぶつ言いだしました。だから声低いよ。
「作之助――」
「水都ちゃん! 私たちここで分かれるんだ」
あ、そう言えば二人は駅の方へ行くって言っていたっけ。
作之助に気を取られて露季ちゃんと快理ちゃんと話すチャンスを逃してしまった!
「あ………」
えーと、なんて言えばいいんだっけ……こういうときってぇええ~っ。
「水都ちゃん、また明日ね!」
「またねー」
「あ、また……」
大きく手を振ってくれる露季ちゃんと、軽めに手を動かしている快理ちゃんに向けて、わたしも手を振り返した。