どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「………」
コガサクくんは片手で頭を押さえた。
それから横気味に顔をあげて、わたしを胡乱な目で見て来た。
「……お母さん、ヤンキーなの?」
「中学の頃ヤンキーだったそうです」
母様の武勇伝は、羽咲ちゃんのお父様がよく話してくれるから知っている。
コガサクくんは、うーんとうなった。
「それで……ヤンキーを経験したい、と……?」
「はいっ」
元気よく肯くと、コガサクくんが今度は両手で頭を抱えた。
ありゃ? そんな悩ませるようなこと言っちゃったかな……? 羽咲ちゃんたち以外まで頭抱える内容だったかな……。
「藤沢さん、一つ言って置くけど」
「なんですかっ?」
こ、心得とか教えてもらえるのかなっ? ドキドキしてきた!
「人を殴れる?」